自分史をエッセイのように書くにはどうしたら良いの?
こんにちは。パーソナルメモリーズ スタッフのキョウコです。
桜開花宣言も出された後なのに、今日の東京は雨で冷えてましたね。
今日は、自分史の書き方の一つとしてエッセイについてお話ししたいと思います。
エッセイとは何かと言うと、
自由な形式で、気軽に自分の意見や感想を述べた散文や随筆
のことです。
気軽に自分の意見や感想を書いた文章ということで、自分史とはとても相性が良いのです。
パーソナルメモリーズのお客様の中でも、色々な形式で自分史を作成される方がおり、書き溜めたエッセイをこのままエッセイ風自分史として完成させる方もいます。
社会問題や読んだ本のこと、日常で起こった出来事など、なんでも書いて良いのが特徴です。しかし、なんでも書いて良いと言われると余計に書くことを迷ってしまうこともあるでしょう。
そんな時には、次の3つを意識してみてください。
1.あなたの感情の機微に目を向ける
同じような日常生活を送っていると思っていても、全く同じ一日ということはありません。一日の中でも、生活をしていると何らかの感情の動きがあります。
ホッコリしたり、
イラッとしたり、
不安になったり、
元気になったり、
気分が良かったり、
と、感情の変化がたくさんあるはずです。そういった感情の変化があった時に、そのエピソードを書き留めておくだけでも、エッセイになります。
どうしてほっこりしたのか、何にイラっとしたのか、この原因となるエピソードが必ずあるのです。
「散歩中に桜の蕾を発見してホッコリ」というテーマや「歩きスマホは危ない」というテーマでも書けそうですね。
このように自分の感情と結び付けて、そのテーマで書くことが一つ目のコツです。
2.なんでも書こうとしない
身近な出来事や今日あった出来事を、なんでもテーマに設定出来ることがエッセイの特徴ですが、すべて書こうとするのは危険です。
執筆中にアレもコレも、とネタが芋づる式に溢れてくることがありますが、それらをすべて書こうとすると主軸から逸れてしまう可能性があります。
一つのテーマについて書いている時には、横道にそれずにそのテーマだけで完結させてみましょう。
ただし、浮かんだ他のキーワードやテーマはきちんとメモを取っておいて、別のテーマとして書く時に忘れないようにしておきましょう。
3.エッセイを推敲する
推敲は一番重要です。エッセイだけではなく文章を書く時には必ず推敲する癖を付けましょう。
(エッセイや自分史の原稿が出来上がった!)
と喜んで、さっそく次の工程に進んでしまうと必ずと言って良いほど、後からミスが見つかります。ミスは無かったとしても、
(もっとこう書けば良かった~)
(こことここを入れかえたらもっと良くなっていたのに~)
となるはずです。原稿が一通り完成した後には必ず推敲を重ねましょう。同じ内容でも、いくらでも良い文章に出来ます。
ただし、いつまでも推敲をしているのは良くないことです。時間的な制約もあるからです。
ではどのくらい確認する時間を取れば良いのか?
そのコツは、私も絶対にいつもやっていますが、
原稿を一日寝かせて、次の日にもう一回見てみる
ことです。
一晩原稿を寝かすことは執筆作業では一般的です。次の日、もっと良い言い回しが発見できたり、全然違った良いアイデアが浮かぶことも多々あります。
執筆中に盛り上がってペンを走らせて、
(よしっ! 出来た!)
と良い気持ちで眠りにつき、翌朝改めて読んでみるとこっぱずかしい文章だった、なんてこともあるので面白いです。
まとめ
現在、エッセイ自分史を書いているお客様の例を簡単にご紹介します。
電車に乗ると、前の座席に座っている一列みんながスマホをいじっていた、というお話があります。この光景を見たお客様は、時代の変化やちょっとした疑問を感じ、これをエッセイ自分史のエピソードの一つとして書かれています。
若者が本を読まなくなったのでは?
何をやってるのかわからない。
このような様々な感情が湧き起こって、この感情に対するお客様の考え方や思想が感じられます。
さらに同じ日に、若者が席を譲ってくれたエピソードが続きます。つい先ほどまでは、若者に対する、どちらかと言えばネガティブな感情を抱いていました。
それが、若者の小さな優しさに触れ、最終的にはホッコリしたという感情の動きが読み手にも伝わります。同じ一日であっても、このように色々なエピソードに溢れているはずです。これを簡単にでも書き留めておくのがエッセイや自分史作りで大切なことです。
このお客様はこのようなエピソードを少しずつでも書いているので、自分が昨日のことを忘れてしまっても自分史を読めば、
「あ~、こんなこともあったっけ」
と思い出しますが、書いていないと忘れてしまうことがほとんどだそうです。
思い当たる方も多いのではないでしょうか?
エッセイは自由な発想で、誰でも気軽に挑戦できます。毎日書くと決めると大変になってしまうので、コレは!と思ったものだけでも書く習慣を付けましょう。もちろん自分史のネタにも応用が出来ます。
いかがでしたでしょうか?
難しく考え過ぎずに、まずは最近の印象に残っているエピソードを一つだけ書いてみましょう。
追伸
去年(2016年)の1月にご連絡があり、お盆までにご自分で原稿を完成させることを目標にして、自分史を書いていたお客様がいます。
去年の春頃に再度ご連絡があり、
「専門医試験を受ける事になり、準備で多忙になるので、お盆までの目標を来年の春に変更することにしました」
と言っていました。そして、つい先日久しぶりに、
「原稿がある程度まとまったので、一回見てください」
と連絡がありました。しっかり目標を持ってコツコツと自分史の原稿執筆に取り組まれていたことは素晴らしく、パーソナルメモリーズ一同も嬉しく感じています。