遺書と遺言書の違い、知っていますか?
こんにちは。
パーソナルメモリーズ スタッフのキョウコです。
突然「遺書と遺言書の違い、知っていますか?」と言われてあなたは答えられますか?
先日放送されていたテレビ番組の終活特集で取り上げられていた話です。
私は「遺言書を略して言ったのが遺書」と何となく思っていたので同じものなのかと漠然と考えていました。
というよりも、遺言書や遺書について考えたことはありませんでしたというのが本音です。
番組を観ていたら、遺言書と遺書は全然別の物であることが分かりました。
大きな違いは法的効力があるか、無いかということです。
遺書と遺言書の違い
遺書とは、遺族や知人に向けた個人的な手紙やメッセージのことで法的には拘束力がありません。
反対に遺言書は、法律に基づいた公的な書類なので法的に強く拘束力があります。
これらを混同して考えていると思わぬ落とし穴があるようです。
例えば、遺言書と思って自分で書いた書類が実は法的効力が無く遺族で揉めてしまうこともあるようです。
しかも相続などのトラブルは思っている以上に起きやすいということもあります。
こうしたトラブルを避けるため、遺言書と遺書の違いについて知っておくと良いと思います。
上で挙げたように、遺書は自由な手紙です。
残したい相手に向けて手紙を書くように自由な形式で何でも書けることが特徴です。
これだけ聞くと、作るとしたら遺書の方が何となく手軽そうで良いかなと感じることが多いかもしれません。
けれど遺言書も気軽に作成出来ます。
具体的に何をすれば良いのかと言いますと、公証役場に行って相談すれば作成出来るのです。
遺言書は決められたルールに基づいて作成します。
そのルールとは、
全文が遺言者の自筆であること、作成日付を明確に記すこと、遺言者の署名があること、印鑑を押すこと
など法律に則った色々なルールがあります。
せっかく作ったのに無効だったということが無いように、また役場にデータを残すという意味でも公証役場で相談する流れが一般的です。
ルールを見て最初に目に付いたのが、「全文が遺言者の自筆であること」という決まりです。
「書こう!」と思った時には書けない可能性がありますよね。
終活の話においてはすべてに当てはまりますが、「やろう!」と思った時には手遅れである可能性があるということです。
その手遅れを無くす、または後悔を無くすために、「早めにやっておこう!」というのが終活の基本的な考え方です。
出来るうちにやる!ということは終活でも普段の生活でも大切なことですね。
書けるうちに書いておいた方が良いことは明白ですね。ではそのタイミングはいつなのでしょうか?
良いタイミングを見計らってエイヤッ!と書くものなのでしょうか?
遺言書は何回でも更新することが出来るのです。
なので今書いて、さらに家族構成や資産、その他身の回りのことが変化したらその都度更新するということが可能です。
これなら今書いておいて、保険をかけつつ、更新したい時には出来るので安心ですね。
遺書や遺言書の話から少し外れますが、親が子供に、
「自分が死んだ時には葬儀は小さくやってくれ」
「墓は立てなくて良いから。海にまいてくれ」
などと話すケースがよくあります。
親が子供に経済的な負担をかけないようにと気遣った発言ですが、この話を守れる子はいるのでしょうか?
本当に海にまくとしたらいくらくらいかかるのか?
など考えなければいけないことが山ほど出てきそうです。
ただ海に行ってまけば良いというものではありませんからね。
また葬儀は小さくと子供に伝えていて、かつ子供もそうしようと思っていても、親戚から良く思われなかったり、周りの目を気にして盛大にということもあるようです。
これでは全く親の話の意味がありませんよね。
話が脱線しましたが、気になっていることがあれば「今」やるようにしましょう。
今年もあと僅か。
今年中に済ましたいことはなるべく今年中に片付けましょうね。