羽生善治永世七冠の自分史

こんにちは。
パーソナルメモリーズ スタッフのキョウコです。

今年は将棋界が世間を賑わせましたね。

中学生プロ棋士の藤井聡太四段の29連勝。

ひふみんの愛称で親しまれている加藤一二三さんの引退。

そして何と言っても先週新竜王に返り咲いた羽生善治さん。

私は将棋のことが詳しくありませんが、上の三人はニュースでも取り上げられているので名前だけは知っている程度でした。

ですが羽生善治さんだけは将棋を知らない人でも名前は知っているくらい有名ですよね。

ご存知の通り須藤はお客様と将棋を指すこともあり、今回の羽生さんの大記録についても「凄い!凄い!」と言っていました。

今回良い機会なので羽生さんの自分史を調べてみました。

羽生さんも中学生でプロ入り

今年ニュースで見ることが多かった現在中学生の藤井聡太さんですが、羽生さんも中学生でプロ入りを果たしました。

ちなみに加藤一二三については史上初の中学生棋士、二番目は谷川浩司さん、三番目に羽生善治さんだそうです。

そして中学生として華々しくデビューした羽生さんは1986年に全棋士の中で一位の勝率を記録して、将棋大賞の新人賞と勝率一位章を受賞したそうです。

初のタイトル獲得

その後1989年に竜王戦の挑戦者決定トーナメントを勝ち抜き、初代竜王を破り初のタイトル獲得となりました。

羽生さんが一番最初に獲得したタイトルが「竜王」であること、そして今回永世七冠となったタイトルも「竜王」であることからも、将棋ファンの興味深い話題となっていたそうです。

1990年に竜王位を奪取されてしまい、無冠となりますが、その四か月後に「棋王」のタイトルを獲得します。

以降は一冠以上を保持する状態が続くことになります。

一冠以上を保持しているということは藤井聡太四段のように羽生○段という肩書きは使わず、羽生竜王などと呼ばれることになります。

そしてこれが驚きですが、段位を肩書きとして使っていたのは1989年に竜王に挑戦した時の羽生六段が最後だそうです。

それ以降は羽生名人とか羽生棋聖とか呼ばれることになっている訳です。

確かに羽生○段なんて聞いたことが無いですよね。

七冠を独占する

ここで紹介しておきますが、先ほどから「竜王」だの「名人」「棋王」など将棋ファン以外の人だと聞き慣れない言葉が出てきますよね。

これは棋戦といって将棋のタイトルを争う公式戦のことです。

このタイトル戦(棋戦)は現在、

竜王戦、名人戦、王位戦、王座戦、棋王戦、王将戦、棋聖戦、叡王戦

この8つとなっています。

このタイトル戦で優勝すると羽生竜王や羽生名人と名乗るようになります。

さて話を戻して、1992年には王座戦を制して初めての複数冠(王座と棋王)を所持することになります。

羽生二冠の誕生です。

そもそもタイトル戦を一回優勝して一つのタイトルを取るだけでも凄いというのに複数冠を連覇していくことになります。

1994年には竜王位を奪取して史上初の六冠となります。残るタイトルは王将ただ一つとなりました。

先ほどタイトルは8つと紹介しましたが、叡王戦については2017年に新設されたそうですのでこの当時は全部で7タイトルです。

1996年に王将位を奪取して遂に七冠独占を達成しました。

凄いのは、挑戦者が出てくるというところです。ただタイトルで優勝すれば良いだけではなく防衛しながらですので一年を通しての対局数もとても多かったようです。

その後七冠独占は167日続き、棋聖戦の防衛に敗れ幕を下ろしました。しかし複数冠はキープしつつ時を重ねていくことになります。

羽生永世七冠の誕生

さて今注目されている「永世七冠」というのは何かと言うと、タイトル所持を連続五期や通算七期など所定の条件を満たすことで、永世称号を与えられます。

とんとん拍子に様々な称号を総なめにしてきたように見える羽生さんですが、その道のりは長く険しいものでした。

近年では「羽生さんは衰えた」などと言われていたそうです。

さらに将棋プログラムの脅威的な進歩や若手棋士の台頭など易しいものではありませんでした。

30年近く将棋界の第一戦で活躍し、将棋界を牽引してきた羽生さんですが、こういった私たちでは見えないたくさんの苦労があったことでしょう。

2017年には13年ぶりに一冠まで後退してしまいます。

ですがこの間、永世竜王以外のすべての永世称号を手に入れてきました。

そして今週の5日の竜王戦で16年振りに竜王位を奪取し、永世竜王を獲得し、さらに史上初の永世七冠を達成しました。

そして驚くことに竜王位を獲得したことにより、すでに防衛していた棋聖位と合わせて二冠となり、26年連続の複数冠を達成しました。

このように順風満帆に見えていた羽生永世七冠ですが、決して一本調子で来たわけではなく、数々の山あり谷ありを乗り越えて来られました。

おめでとうございます。さらなるご活躍を期待しています。

 

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