自分史から見た、食べることの移り変わり

こんにちは。パーソナルメモリーズの須藤です。

今日は自分史から見た、食事の遷移について
お話します。

食べ物が溢れかえっている時代に生まれた
現在の若者は想像がつかないことだろうかと
思いますが、何十年か前までは、
大半の人が満足に食べることが出来ませんでした。

戦後間もない頃に子供だった方の小さい頃の夢は、
「お腹一杯、白いご飯が食べてみたい!」
だったそうです。

それが今となっては、
食べきれずに残してしまう人もいる
わけです。

この恐るべき成長力と発展力は、
戦後の日本の頑張りを如実に表しています。

また、これに伴って食の消費のスタイルも
変化していきます。

「胃」で味わう

「お腹一杯、白いご飯が食べてみたい!」

という夢が表すように、
食べたくても食べれなかった人たちが、
満足に食事ができるようになることが
最優先でした。

そして農業から外食産業まで、
あらゆる人たちが努力を重ねて、
誰でもたくさんのご飯が食べられる社会が
到来しました。

その望みが叶う一方、
それだけでは満足できないのが
人間というもの。

次に、「色々なものが食べてみたい」という
風潮になってきました。

「舌」で味わう

胃袋を満たした人間たちは、
舌を満たそうと思いました。

様々な食生活の選択肢が広がり、
外食に行ったら
「食べ放題」よりも
「コース料理」を求めるように
なりました。

食い散らかすような消費とも言われています。

安くたくさん食べられるよりも、
高くても美味しいものを食べたい

にシフトしていったと言えるでしょう。

この時代は、鮮度や盛り付けなど、
「目」で味わう時代とも言えます。

そして現代の社会が到来します。

「頭」で味わう

「舌」で味わう時代では、
品質を重視していました。

品質とは、

・味
・見た目
・盛り付け
・鮮度

を表します。

この要件を満たすお店は
優良店とされ、ある程度評価されてきました。

しかし、時代は変わり、
お客様は「頭」で食を味わうように変化しました。

頭で味わうとは、

・安全
・安心
・栄養

を表します。

どんなに美味しくても、高級でも、
考えられないような食材を使っていたりする
店舗が増えてきました。

これでは本末転倒です。

そもそも、胃を満たすために食事をするのに、
体に悪いものを摂取するのでは逆効果となります。

お客様はいち早く、そこに目をつけ、
今では価格・量・味よりも、
安全・安心であることに重きを置いています。

原産国を見ることも含まれます。

原産国が日本のものは安全・安心で、
原産国がどこどこの国のものは「うーん」
という経験があるはずです。

次は何で味わう?

このように、「食」ひとつを取り上げても、
わずか数十年でここまで変異しています。

では、お客様は次に何で味わうか?

普段からこのブログをご覧になられている方は
すでにお気づきでしょう。

答えが知りたい方は、ご連絡をお待ちしています。

答え合わせをしたい方も、お気軽にご連絡くださいませ。

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