自分史は一度きりの人生を一冊の本に
記すもの

と考えている人がほとんどなのでは
ないでしょうか。

確かに多くの場合、一冊の本に
まとまっていますが
「一回作ったらそれでおしまい!」

という決まりはなく、
何回でも作り直して良いのです。

私が自分史の作成を指導・アドバイスした方
の中でも多くの方は、
完成後、しばらくしてから手を加えたくなる人が多いのです。

決して
最初に作った作品が不出来だったから
という訳ではありません。

最初に作る自分史が最後の作品になると
考え、みなさんは魂を込めて作成されます。

だけど
繰り返し読んでいると手を加えたくなる
のです。

それはなぜか?

自分の分身と思うくらい、
自分史という作品に愛着が湧くからです。

自分の人生の軌跡が記された作品。

これに愛着が湧かない人がいるのでしょうか。
大切にしない人がいるのでしょうか。

私だったら、人には見せずに自分だけで
保管しておきたいと思います。

そして万が一、何かあった時には
お世話になった人たちに読んでもらえれば
良いと思っています。

自分史を追加・更新しなくて良いの?

例えば、私が50歳の時に一度自分史を
完成させたとしましょう。

自分の一冊だけ、誰にも見せずに
大切に保管しておいて
もし何かあったら妻、子供、両親
に見せるようにしておきます。

妻への感謝の言葉とこれからのことについて。

子供をどれだけ愛していたのか。
期待をしていること、
自分の人生を生きて欲しいということ。
一緒に作った思い出。

両親へのメッセージ。

などを自分の人生の歩みに加えて
書いておきます。

10年後。

幸いにも60歳まで生きることが出来ました。

ちょうど節目ということもあり、
10年前に書いた自分史を見直してみる
ことにします。

久しぶりに読む自分の自分史は
懐かしさと照れ臭さが入り混じった
不思議な感情を与えてくれます。

だけど

「これをみんなに見られるのかぁ。
なんか言い回しがちょっと違うな」

と思うこともあるはず。

このレベルならまだしも、
書いた時には○○と考えていたけど
今は全然違う△△という考えになっている
ということもあるでしょう。

この時、最新版に作りかえるのです。

自分史はデータで保存しているでしょうから、
追加・更新・削除は簡単です。

ちょっと追記してみたり、
言い回しをカッコよくしてみたり、
冗長部分を削除してみたり。

10年前は最高だと思っていた自分史を
さらに磨き上げてみるのです。

本人は10年間で成長しているので
分身である自分史も、それに見合うように
成長させるイメージです。

そして本人がいなくなるその日まで、

時には、思い出の記録として
時には、人生の指針として

ずっとそばに寄り添ってくれることでしょう。